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やさしい暮し舎

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「蒼の大地」イメージストーリー  michhiko

「蒼の大地」のポスターです。
「蒼の大地」イメージストーリー           michhiko_b0190779_17451165.jpg

和太鼓の舞台には珍しく原作があります。
20ページにわたる絵本も愛芽さんが製作中です。

パンフレットも製作中で、私まで衣装プロデュースとして
共に製作に関わってくれた仲間と共に、カラーで2ページ衣装紹介
していただいてます。美しいです。

リーダーの茶鶏さんがいつかこんな舞台をやりたいと20年想い続けた
夢が、愛芽さんがずっと温め続けて来た世界感と、出会う事から動きだした
今回の舞台。
私は二人の言葉の奥にあるイメージを受けて形にするお手伝い
をしただけでした。ですから、ちょっと面映いんですけどね。

全国50カ所上演を予定して、2年半ほどかかるそうです。
5月19日の新城市民会館からはじまります。
和太鼓「志多ら」のHP http://www.shidara.co.jp/
 
「イメージストーリー」 

むかし むかしの大昔 広い宇宙のその中に空宙間(sorama)というところがありました。
そこには白い神様と、たくさんの鬼神が住んでいました。

あるとき、なんとも美しい水と緑の星が生まれたのです。
「なんてきれいな星だろう。そうだ、わたしと十二の鬼神で見守ってゆこう」
白い神様はそう言うと、十二の鬼神を選びました。
水鬼、風鬼、岩鬼、地鬼、花鬼、照鬼、雲鬼、火鬼、鳥鬼、草鬼、虫鬼、空鬼。
白い神様が杖をひとまわしすると、億万のかけらは「蒼き人」となって星に向かいました。 

蒼の大地で太陽の光が一番薄くなる日、年に一度、人々が約束を果たす日がやってきました。
一年をかけて自然からうけた恵みに感謝し、ご馳走をつくって鬼神様たちをお迎えします。
人々は二夜をかけて、自分たちの一年の話をしました。
白い神と鬼神は行いをほめたり、いさめたり、はげましたり、そして仲良く唄いおどりました。

こうして長い年月、蒼き人と神様たちのとの約束は大切に行われ続けたのでした。
しかし、いつのことからでしょうか。 蒼き人の中から、約束を守らなくていいと思う人が
出てきました。
自分だけの土地を、自分だけの収穫を欲しがるようになってしまったのです。
山は崩され、川は汚されてゆきました。
地は柵をして、皆で分け与え会うことが出来なくなってしまったのです。

それを怖れるものたちもいました。 すさんでゆく大地をみて嘆いていました。
いつしか鬼神様を呼ぶことも、見ることも出来なくなってしまったのです……
(原作者:愛芽ume)

by yasashii-kurashi | 2012-04-06 17:47 | タンテボレ.アトリエ便り