24日。寒行のため神奈川の道場へ向かいました。今回の一番の目的。
なんとumeちゃんが同じ方向に出かけるというので、時間を合わせて車に便乗させてもらいます。
出発は夜明け前,は、早いですね、眠いですね、暗いですね。
でも、方向音痴で、移動の苦手な私には、何ともありがたい。
夜明けとともに富士山が見事な姿を見せてくれました。やっぱり、富士山は特別な山です。
小田原駅で降ろしてもらい、ここからなら電車で何駅もありません。
ところがトイレから戻ってみると「ただいま人身事故のためしばらく運転を見合わせます。」
小田原で時間をつぶすことにしました。
小田原城址公園で古木ばかりに目がいき、しみじみ見ている
私に、地元の方が「この上にめったにない大きなマキの木があるよ。」
と声をかけてくれました。
イヌマキ20メートル,幹囲4、5メートル。
私は古木、巨樹に惹かれます。
お堀端通りの画材屋さんにスケッチブックを買いに入り、名古屋出身だという
ご主人に「この近辺にいい、美術館か画廊はありませんか?』と聞くと
「電車に乗りますが、箱根湯本の平賀敬美術館に、是非お行きなさい。
建物も平賀夫人もすばらしい。温泉にも入れますよ。」と強く進めてくださる。
「電話してあげましょうか。」とまで。
いや、温泉まで入っている時間はないし、平賀敬も知らないし、でも惹かれます。
ま、行くしかないでしょう。たどり着けるかしら。
登山電車で箱根湯本駅まで気が抜ける程、近いのです。
湯本橋を渡った、路地奥に,裏山と一体化したようにひっそりと佇む
趣のある平屋の御屋敷です。
あー来てよかった。
国の登録有形文化財に指定されているようです。
玄関の引き戸を開けると、こんな小さきものが出迎えてくれます。
水に沈む陶器の水中生物達。
「どうぞ』と出迎えてくださったのは、
ショートカットに粋な着物姿の
平賀さんの奥様。素敵です。
はやくもここの世界観にはまり込んでしまった私です。
一目作品を見て「この人だったのか」以前に名古屋で観て頭にやきついていましたが
名を覚えていませんでした。
廊下を右折すると、石倉に通じています。中は展示室です。
平賀敬のキョーレツな個性の作品です。
購入したTシャツの絵です。
「この子、チャーミングでしょ。Tシャツもおしゃれな型にしたの」
と楽しそうに幸夫人。
左折すると、温泉が。
道場に電話すると「6時半しか駅に迎えにいけなくなってしまいました」
なんと、お風呂に入る時間もできました。
箱根湯本でも2本しかない自然湧出の源泉から注がれるかけ流しの湯。
浴槽は総大理石。もちろん入れて頂きました。
柔らかなやさしいお湯。備え付けの陶器の枕で寝湯。極上!
山のわき水をだしていただき、幸夫人とも女同士のお話ができました。チャーミングな方です。
彼女にお会いするためだけでも、また来たいものです。
平賀敬美術館
http://www.hiraga-key-museum.com/
入館料/大人500円 温泉入浴1000円
tel 0460-85-8327 水、木曜休
とっぷり暮れて、箱根湯本を後にします。
さあ、いざ寒行へ。